MTR を買った(メトロノームを鳴らしてみる)

よし、やるか。
 

昔の機材:

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 趣味でギターを弾いてた当時(80~90年代)の自分は、こんな機材を使っていた。サービス判カラープリントをデジカメで複写したので画質が悪いが、こんな写真しか残っていない。

 

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 上の写真の拡大。写っているのは 2台のカセットテープ用 MTR(マルチトラックレコーダー)。上は TEAC 244、下の黒いのは PORTA 05。どちらも TASCAM 製。自分がデザイン事務所に就職して、一番最初に買った大きな買い物、それが TEAC 244 だった。たしか 15万円ぐらいした(初任給12万ぐらいだったので、もちろん分割払い…)。PORTA 05 はそれから 5年後ぐらいに買った。小さいので気軽に外に持ち出していた(ショルダー・ストラップ付)。

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 一番上の写真の拡大。写っているのは 2本のパッチベイと KAWAI MX-8R(8チャンネルミキサー)。テレビ、VHSビデオデッキ、PC(MSX 2台)、MTR の音を全部オーディオスピーカーから出せるようにしていた。音量レベルを揃えるのも簡単だし、便利だった。
 最初は家電量販店で買った AVセレクターを使っていたが、すぐに物足りなくなって MX-8R を使うようになった。たしか 1万5000円ぐらいだった。このグレードにしてはあまりに安かったので、当時のイケベ楽器店で発見した時に即買いした。デジタルピークメーターだから安くできたのかな、と今なら思える(VUメーター付はもっと値が張る)。パッチベイも 1本 5000円ぐらい…割と安かったと記憶している(今は知らんけど)。
 ミキサーといっても、サウンドメイキングで使うことはほとんどなかった。パッチベイ経由で入力音源を TEAC 244 に回せばパラメトリックイコライザー等で処理できる。それで充分満足していた。写真ではスチール棚に置いてるだけだが、次の引っ越し先ではキャスター付ユニットを組んだりしたなあ…
 

MTRは ZOOM R16 を買った

 というわけでアナログ録音の知識は多少あったが、デジタルは完全な未経験者。MTR は欲しいけど何を買ったら良いかでずいぶん悩んだ。具体的には ZOOM R8 と R16、それと TASCAM PORTASTUDIOシリーズの8トラックMTR(機種名忘れた) の3機種に絞った。
 見た目では TASCAM が一番使い易そうに思えた。トラック別にピークメーターとパンつまみが付いてるところは上記の TEAC 244 とかと似ているし。
 R8 は機能的には問題なさそうだった。ZOOM の MTR は録音とミックスダウンを分けて考える思想のためにトラックごとのパンつまみは付けてないと解釈した(この思想は昔と比べたら確実に進化してると思う)…が、トラック別のピークメーターは付けてほしかったのと、実物を見たら予想以上に小さくて、視力の衰えた年配者には操作に難ありの印象を持った…若い人が使う分には問題ない(この小ささは若者には魅力的に映るはず)。
 R16 は…生ギターの録音で 16トラックも使わないからなあ…と思っていたが、8トラックのピークメーターが付いてるのは古い人間にとって安心感があった。それとオーディオ・インターフェイスとして使えるところに興味を持った。デジタル・オーディオでよく耳にする『オーディオ・インターフェイス』というものに触れる良い機会ではなイカ? なんて思っちゃったワケで、自分にはオーバースペックなのは明らかだけど結局 R16 を購入。

 ミックスダウンとレコーディングを別工程に分けて考える思想に慣れるのに時間がかかりそう… TEAC 244 だと、裏側のショートピンを引き抜いて、代わりにエフェクターなどを接続し、録音時には音色は決定済みで臨む…そんな使い方だった。カセットテープというメディアを使う以上、ダビング併用のミックスダウンは音の劣化が避けられなかった(それでも dbx ノイズリダクションのお陰で、ある程度のダビングには耐えた)。
 とはいえ、ミックスダウンで大幅に音を作り変える自由があるのはレコーディング・エンジニアとしての腕も試されるわけで、それはそれで難しい一面があるなあ、と思った。

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ZOOM R16(白いMTRエフェクターみたいな軽いノリだ)
 

とりあえず電源 ON…

 重い腰を上げてようやく使ってみる(買ったのはけっこう前)。MTR を買うということは、ある程度やりたいことが決まっているものだが、今は深く考えずにアチコチいじるだけにする。まずは使い方を覚えなければ。今回やってみたのは…
 

メトロノームを鳴らしてみる:

 メトロノームの設定はプロジェクトごとに個別に保存される。メトロノーム設定は次の青線で囲んだところで行う。左上の点線のところは今回は使わなかった。

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 一応『タップ入力』の方法とかを試した。練習曲の CD を聴きながらタップすれば、だいたい同じテンポが抽出できるので便利。が、メトロノームの音をトラックに録音する方法は、まだ分からない。たぶんミックスダウンやマスタートラック作成時に指定する方式っぽいのかな、と。
 ブログで紹介するためにメトロノームの音だけを録音しようと思ったが、そういう使い方は想定されていないらしい(ま、当然か)。入力トラックのフェーダーを絞って録音すればいいのかな…そういう使い方だったらスピーカーで再生出力し、それを PCMレコーダーで録音した方が早いな。というワケで PCMレコーダーを使ってメトロノームの音を録音してみた。

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html5 の audio要素を使用(ブラウザによってはコントローラーが表示されない場合があります=再生できない)

 BELL, CLICK, STICK, COWBELL, HI-Q の 5種類の音が出る。音声データを低音質の MP3 にしたら BELL と CLICK が区別しづらくなってしまった。ヘッドホンで聞けばかろうじて区別できる。。。

 次は内蔵エフェクターを試す予定。が、回想シーンが無駄に長くなって既に長文になってしまったので、今回はここまで。